副業に挑戦してみました。
今はまだ派遣の事務職で働けているけれど、そう遠からずスキル云々以前に年齢でハネられる日が来るでしょう。
まだ余力のある今のうちに、派遣で働く以外に、自分に出来ることを見つけておきたいと思ったのです。
文章を書くのが好きなので、クラウドソーシングサイトでライティングの仕事をしてみました。
いわゆる「リライト」というもので、朗読系YouTubeのお話のプロット(大まかなあらすじ)を受け取って、それをシナリオに仕上げていくお仕事です。
朗読系YouTubeって私も初めて知ったのですが、実際にドラマを撮影するわけじゃなく、可愛い動物などの写真を背景に声優さんがストーリーを語っていく形式の物らしいです。
感動する話、泣ける話、スカッとする話など、いろいろジャンルがあるようです。
私が応募したのは感動+スカッと系かな?
まあ、無料で視聴できるコンテンツですから、ストーリーにそれほど深みは無く、一度視聴したら二度目見に来る人はいなさそうな、一種の消耗品だなという印象でした。
お話をイチから自分で考えるのは大変だけど、プロットがもらえるなら楽チンです。
実は若い頃、文芸同人誌に小説を書いていたので、ヒントをもらって話を膨らませるのは得意なのですよ。
早速、期限内に1本仕上げて納品しました。
クライアントからの評価は上々、すぐに次の依頼をいただきました。
2本目はプロットがかなり大雑把だったので、本筋は変えないように適当に脚色して仕上げ、こちらも好評でした。
1本につき6,000字程度、報酬は手取り800円ちょっと。
・・・安っ(^^;
昔、百戦錬磨の派遣の先輩が言っていました。
「ダブルワークとか副業とかする人がいるけど、一番稼げるのは今の仕事で残業する事よ!」
確かに・・・。
でも、それは採用していただけた場合の話で、採用されなくなったらもう自力で仕事を取りに行くしかないですよね?
あまりに安い報酬だけど、ちまちまやって行くのもいいかもな。お話書くの楽しいし、なんて思い始めていたのですが・・・。
3本目の依頼をいただきました。
プロットを読んで、思わず凍り付きました。
ある男性のサクセスストーリーでしたが、ろくな知識も無く、下調べもせず、感情と妄想と勢いだけで書いたとしか思えない内容で、
一言で言えば「あり得ない」
そもそもその業界では「起こり得ない」
なぜ断言できるかと言えば、私が今働いている業界が舞台だったから。
YouTubeの視聴者は誰も気がつかないでしょうけど、私はそんなデタラメなお話は書けません。
そして、もう一つ。
プロットを書いたのが誰なのか、何歳くらいの人なのか分かりませんが、明らかに日本語能力が低い!
普通に学校で勉強して、普通程度に本や新聞を読んでいれば、この表現おかしいの分かるよね??って言いたくなるような文章。
例えるなら、鳥を一匹、二匹と数えてしまうようなレベルを想像して下さい。
そういうミスを華麗にスルーして、自分はちゃんとした文章を書くのもリライターのスキルの一つだよ。
お金のためと割り切って、そんなのはスルーすればいいじゃない・・・。
一度はそう思って書こうとしたけれど、やっぱりどうしてもダメでした。
私、この人の下請けなの!?
そう思ったら、なんだか情けなくなってきてしまって。
挫折、早っ(^^;!
どうやら私は、言葉を扱う仕事は向いていないようです。
深く考えずにただ手を動かす系の内職か何か、探そうかしら。
読んで下さってありがとうございます。