アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

派遣さんのつぶやき・「闘う!派遣女子(完結)」

前編でありえない理不尽な理由で派遣切りを宣告され・・・。

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中編では次のお仕事探しに奔走するも、応募しては落ちまくる日々。

「失業」の2文字がちらつき始めた頃に、まさかの・・・!?というお話でした。

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「先日応募されたお仕事なんですけど、先方企業様から、この方、もう一つ別の○○のお仕事の方はいかがでしょうか?って訊かれているんですけど、どうしますか?」

 

どうしますか?と言われても、にわかには信じがたく(^^;

 

なぜなら私は、2月にその企業さんのお仕事に応募して、一度落ちているのです。

そのお仕事は時間給は高いけれど、ちょっと専門性の高い業務内容だったので、私よりスキルの高い人が選ばれたのだと思います。

(これが事実であったと、私は後に知ることになります)

 

そして2・3日前、同じ企業さんのまた別のお仕事に、私は性懲りも無くエントリーしました。

これまた専門性の高い業務内容でしたが、もう他にエントリーできそうな案件、どこにも残っていなかったのです。

スキルシートに応募者の個人名は書かれていませんが、これだけの職歴(長さと多さ(^^;)の人間そうそういませんから、一発で同一人物だと分かります。

先方企業さんの人事担当者も呆れていたんじゃないでしょうか。

 

今回お話をいただいたのは、私が応募したのとはまた別のお仕事でした。

派遣会社のコーディネーターさんから大まかな業務内容を聞きましたが、今ひとつ何をやるのかピンと来ず・・・。

 

「それって、私のスキルで間に合うお仕事なんですか!?」

 

 ※間に合う=役に立つ、責任を果たす・・・の意

 

「さあ・・・。先方から言って下さっているのだから、大丈夫じゃないですか(・・)?」

 

んなアバウトな(^^;

 

まあ、もう贅沢も言っていられない時期ですから、とにかくいただいた話には乗ってみましょう。

でも私のスキルでも大丈夫そうなお仕事だって言うなら、時間給のランクも落ちるだろうな~と、期待せずに訊いてみましたら・・・。

 

「応募されたお仕事と同じですよ(・・)」

 

「やらせていただきます!お願いします、是非(^^;!」

 

そうして私は、ご紹介いただいたお仕事に正式に応募することになりました。

 

 

しかーし!

 

これで採用が決まった訳ではありませんでした。

コーディネーターさんから電話があった2日後に、私から電話して進捗を訊ねてみると・・・。

「3日後の15時から、弊社の営業が先方の担当者に売り込みに行きます」

 

まだ、そこっ(◎_◎)!?

 

それでその担当者さんが「こんな奴、イヤだね!」ってなったら、ご破算!?

もしかしたら他社からも応募者があって、競合しているのかも?

どんどん考えが悪い方へ向かって、もう吐きそう・・・。

 

営業さんの面談その日その時間、在宅勤務だった私は、家でパワーストーン握りしめながらひたすら祈りました(^^;

 

 

翌日、営業さんから電話で、「先方企業さんは、4月から来て欲しいとのことですよ(^^)」というありがたいお返事を聞いた時は、うれしかったけれど、まだまだ安心はできないな・・・という気持ちでした。

 

なぜなら、かつて同じような業界の企業さんで最後の職場訪問まで済んだ後に、「会社の方針が変わって、派遣さんの募集そのものを取りやめます」と言われたことがあったからです。

私がここ何年か就業してきた地元の大手企業さんには、「顔合わせ(職場訪問)まで進んだら、もうお互いに断ってはいけない」という独自ルールがあるので、安心です。

けれどそれ以外の一般企業さんでは、何が起きるか分かりません。

 

「顔合わせはリモートで○日の○時からですが、大丈夫ですか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

最終面接だ。

ゼッタイに失敗はできない・・・。

美容院の予約入れておいて良かった(T^T)!

(そこかい!)

 

 

顔合わせ当日、イオンで買った就活スーツに身を包み、いざ派遣会社へ!

営業さんと段取りを打ち合わせしてから、先方担当者とTeamsでリモート面談。

ここで好印象を与えないと・・・と意気込んで、私は全身ガッチガチ!

何を話したのかもう覚えていないけれど、先方の、

「じゃ、4月3日から、よろしくお願いしますね」

の言葉に、ようやく肩の力がふ~っと抜けたのでした。

 

派遣会社からの帰り道、平日昼間の空は穏やかに晴れていて、「ああ、春なんだなぁ」と、やっと実感がわいた私でした。

 

有給消化、最終日のことでした。

 

 

 

4月。新年度最初の月曜日。

派遣会社の営業さんに連れられて、新しい就業先へ。

そこには同じ日に就業を開始する派遣社員が、他に2人いました。

両名とも若い男の子でした。

口には出さなかったけれど、彼ら2人、私が応募したお仕事で、私を落として採用された子たちでした。

さもありなん、です。

高スキルだし、前職も同じような職種だし、まさに「即戦力」が服着て歩いてる!

最初から私ごときが太刀打ちできる相手じゃ無かったのでした(^◇^;!

 

 

新しい職場はいつも緊張するけれど、拾っていただけたからには、ご恩に報いるべく全力を尽くすのみです。

英語も多少必要になるようだし、時間を見つけて勉強しなくちゃね。

苦手だなんて、言ってられないわ!

 

 

読んで下さってありがとうございます。