アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

私がマンションを買った理由(わけ) その4(完結)

モデルルームの最終処分、気になるお値引きの話。

現地見学に行った3つのマンション、どこでもそれなりの提案をいただきました。最初から値引き200~300万円とか、お好きなソファなどの家具をお付けしますとか・・・。「モデルルームとして人が出入りしたにせよ、生活していたわけでも無いのに、どうしてそんなに値引きするの?」と素直な疑問をぶつけてみたところ、「現地案内所がある限り誰か人を置いておかなければならないから、その人件費も馬鹿にならない。それよりは値引きしてさっさと売って、次の(売り出し中の)物件に人材を投入したい」とのことでした。なるほど納得!

 

お値引きの額はここで詳しくは書きませんが、モデルルームのLDについていたシーリングライトとエアコン、展示品のダイニングセットが気に入ったのでそのまま貰いました。あとで聞いた話、ダイニングセットはガタつきがあったので、メーカーから新品を取り寄せてくれたそうです。ラッキーでした!

 

年末ギリギリで正式契約と頭金の振り込みを完了。明けて2000年、1月は新居に入れる家電やカーテン選びに走り回り、2月半ばにお引っ越し。振り返れば自社株の高騰からマンション買って入居まで、わずが4ヶ月半。あまりのドタバタに途中から行動に思考がついて行くような状態でしたが、まあ、何とかなるものですね(^^;。

 

マンションを買って良かったことは沢山ありますが、「予想してませんでした(T_T)」ということもやはりありました。まず、会社の住宅手当がそれまでの2万円から1万円になってしまいました。賃貸なら2万円で、持ち家は1万円なのだそう。年に12万円は大きいです(><)!そして水道光熱費が上がりました!1Kの賃貸に住んでいた頃と使用量自体は変わっていないはずなのですが、2LDKの分譲マンションは基本料金が違いました。住んでみないと分からないですね。

 

住宅ローンは35年の元利均等。初めのうちは、利子の分だけを払っているようなものです。それに当時は今よりずっと金利の高い時代でしたから、これはもうさっさと返済してしまうに限ります。節約生活を頑張って、年に1回100万円を繰り上げ返済。ローンの年数はそのままで月額の方を減らし、減った分は別途積立てて次の繰り上げ返済に回しました。

途中、職場で労使問題(賃金差別!)が起きたり、病気で休職したり、会社辞めたり(!)いろいろありましたが、何とか予定より早く9年で完済できました。司法書士さんに頼んで書類を作って貰い、いろんな手続きが全て終わった時、しみじみ思いました。

「今、ローンを完済した自分より、買った時の自分を褒めてあげたい!」

 

今はもう50代も半ばなので言われることも無くなりましたが、30代の頃、シングル女性で自分のマンションを持っていると言うと、(もちろん自分から自慢して言ったわけでは無く、話の流れで、嘘をつくのも後々面倒なので正直に言っただけですが)、ひどいことを言う人もいました。

「どうせ親に買ってもらったんじゃないの?」

「離婚の慰謝料代わりにもらったんじゃないの?」

挙げ句の果てに、

「パパに買ってもらったんじゃないの?」

想像することが下品すぎで、もう・・・(-_-;。

そういうことを言う人は、40~50代の男性が多かったです。そりゃ面白くないですよね、自分は家族のためにいろいろ我慢しながら必死で働いているのに、目の前の小娘は100%自分のためだけに生きてるワケですから。

 

根拠も無く他人を悪く言う人は、本当に相手に不満があるわけでは無く、自分自身の人生に不満がある人・・・。

 

嫌な思いもしましたが、彼らから得た学びです。

 

逆に、「若いのにマンション買うなんて偉いね、人生設計をちゃんとしているんだね」なんて言われると、穴があったら入りたかったです(^^;。