アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

私がマンションを買った理由(わけ) その3

物件はほぼ決まりました。価格は2000万円台の前半。

私の当時の年収は手取りで350万円くらい。でもこれには毎月3万円近くの交通費と、2万円の住宅手当が含まれています(当時は賃貸アパートに住んでいました)。中小企業の事務職の賃金として、めちゃくちゃ少なくはないにせよ、住宅ローンを組んでマンションを買おうと言うには、決して充分とはいえない額だったと思います。そうなると少しでも頭金を多く納めて、月々の返済額を抑えないといけません。

心配だった持ち株会の方は、仮契約書のコピーを提出したら、あっさり売却の許可が下りました。さあ、早いところ株を売って、資金を調達しましょう(^^)!

 

・・・いやはやこれが、大変だったの何のって(><)!

 

結論から言えば、株の売買なんて、時間とお金と、何より気持ちに余裕のある人しかやってはいけない、ということです。

秋口にぐぉーん!と上がっていた自社株は、11月半ばにはじりじりと値を下げつつありましたが、少しでも高く売りたいと思っていた私は、「もしかしたら、復活するかも知れないんだから!」と、強気の値段で勝負に出ました。

でも買い手の方は私のような素人では無く、いわばベテラン、いわばプロ。そんな駆け引きは余裕でスルーです。

そうこうするうちにマンションの正式契約の日は迫って来るし、株価は小刻みに上下しつつも全体的には下がり続けているし・・・。もうストレスMAX!

 

もし今より下がったら、本気でまずい・・・!

 

はい、私のこの精神力の弱さは、勝負事には向かないと悟りました。完全な負け戦です。結局、こちらの希望より50円ほど安い価格で2000株を売却しました。12月も暮れのことでした。

けれど負け戦とはいえ、売却益と持ち株会に拠出した金額とを差し引きすれば、700万円以上の利益があった計算です。これは素直に幸運だったと喜ぶべきでしょうし、また持ち株会を作ってくれた会社、業績を上げて一時的にせよ株価を上げてくれた社員のみんなの頑張りに感謝すべきと思います。

(一生分の金運を使い果たした・・・とも言う(^^;)

 

ちなみに時は流れて、当時勤めていた会社は私が退職したすぐ後くらいに、社名こそ残っていますが会社自体は業界大手の傘下に入りました。株式も上場廃止、市場からも消えました。

 

あの時、「買やぁ~いいんだな?買やぁ~!」と闘志を燃やしたのは、間違いじゃ無かった。「チャンスの神様は前髪しか無い」とはよく言ったものだと、つくづく思います。

 

その4へ続きます