アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

元旦は駅伝を見て泣く

当ブログをご訪問下さるみなさま、あけましておめでとうございます(^^)

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2024年が全ての人々にとって、幸せな一年になりますように!

 

さて毎年、お正月行事は特にしない私ですが、ここ数年はTVで「ニューイヤー駅伝『全日本実業団駅伝』)」を観るのが恒例となっています。


事の発端は、当時の私の心の息子(なんじゃそりゃ(^^;)山崎賢人君が、ランチパックのCMに出ていたこと。
ニューイヤー駅伝のメインスポンサーは山崎製パン(株)なので、番組中はパラダイスかと思うほどCMで賢人君に会えたのですよ♪
(今は別のタレントさんになっちゃったけど)

派遣先の企業のチームも出場しているし、「優勝したらご祝儀出ないかなぁ~」なんて思いながら、それとなく応援しています。

 

 

さて、その駅伝を見て、なんで泣くのかと言いますと・・・。

 

4年くらい前、とある部署で就業していた時のこと。
向かいの席に、えらくガタイの良い女の子がいました。
けれど男性的かといえばそうではなく、髪はセミロングで、服装をはじめ身なりには気を使っている感じでした。
聞けばソフトボール部の選手なのだそうです。

社内Webに彼女(仮にAちゃんとします)のブログが更新されたと載っていたので覗いてみたら、Aちゃんは「子供の頃から実業団チームでプレーするのが夢で、一生懸命練習して、やっと夢が叶った」のだそう。

派遣で働くまでは「実業団チーム」の選手なんてTVでしか見たことなかった私には、未知の世界でした。

 

それから半年くらいして、突然Aちゃんが引退することになりました。
怪我で思うようにプレーが出来ない時期が続いて、自分自身で区切りを付けたい・・・というようなことを本人から聞きました。
わずか数年の選手生活・・・。

その後、彼女は部署異動し、私とは別のフロアへ行ってしまったので、席で顔を合わせることもなくなりました。

 

それから少したった頃。
お昼に構内のコンビニへ買い物に行こうとしていた時、偶然にAちゃんと一緒になりました。

「たこちゃんさん、私、明日、髪を染めるんです!」

と、Aちゃんが嬉しそうに言いました。

「へえ~・・・」

何とも間の抜けた、私の返事。

「私、初めて染めるんですよ♪」

初めて!? 今時の若い女の子が?

「私、ずっとソフトやっていたから、部活ではそういうの禁止だったんです」

あ、そういうこと!

「そっかぁ、楽しみだね(^^)」

「はい♪」

 

「髪を染める」ということの意味が、Aちゃんと一般の私たちとでは全く違うんですね。
夢を叶えるために一生懸命練習して、犠牲にした物も多かったでしょう。
夢が叶っても今度は怪我で苦しんで、実力を発揮できない自分自身に悔しい思いもしたでしょう。
ソフトボールを続けるか、一社員として社業に専念するか、人生レベルの選択だったはずです。

アッサリとした会話で済ませてしまったけれど、もっと何か言ってあげれば良かったと、私はひどく後悔しました。


ソフトボールでも駅伝でも、選手は社会人として、人生を懸けて闘っています。
怪我もするでしょうし、ライバルに抜かれることもあるでしょうし、自分自身の将来のこと、家族のこと、私たちの想像以上に悩んでいることは多いはず。
そのことを思うと真冬の箱根の街を、私の全力疾走より速いスピードで10数㎞を走り抜ける彼らの姿を見て、涙せずにはいられないのです。゚(゚´Д`゚)゚。

 

全く、元旦から罪な企画だわ・・・。

とか思いつつ、来年も観るんだろうな(^^;


優勝したってご祝儀なんてゼッタイ出ないことは分かってますが(-_-;

 

読んで下さってありがとうございます。