アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

派遣さんのつぶやき・「賽の河原で孤軍奮闘した話」

長い間やっていた仕事が、ようやく終わりました。

時間的にはほんの数ヶ月のことなんだけど、精神的には10年分くらいの感覚。

だって、あまりに理不尽な内容だったんですもの(><)!

 

私の今のポジションは、四次下請けです。

  元請=大手製造業

一次下請=その子会社

二次下請=そのIT部門子会社

三次下請=一般のIT企業

四次下請=一般の派遣会社 ←私はここのスタッフ

 

現場では二次・三次・四次の人間が一つのチームで働いています。

その中で1年間仕事をしてみて感じたこと・・・。

 

下請けの立場って、本当に弱い。゚(゚´Д`゚)゚。

 

毎日一緒に仕事をしていても、三次の人が二次の人に、二次の人が一次の人に対して気を遣っているのがよく分かります。

ホントにね、無茶苦茶なことを言われてもグッと我慢してる。

そんな中、私は最下層の四次下請けの派遣さんなわけですが、言いたいことはハッキリ言う性格なので、直接の上司の三次の社員さんはヒヤヒヤしていたんじゃないかと思います(^^;

 

さて、時を遡ること去年の10月頃。

チーム内である資料を作ることになり、私と二次の若者2人とで手分けして作業することになりました。

全部で9章ある資料の中で、第1~3章までを私が、第4~6章までをAさんが、第7~9章までをBさんが担当し、全体の管理はAさんがすることになりました。

私は一番最初にAさんに言いました。

「まずページ内の体裁などの作成ルールを作って、それに則って各自作業しましょう。そうしないと一番最後に大変なことになりますから」

するとAさんは、そうですね、と言って、「作成ルール」を他の2人に展開してくれました。

 

わずか、3行の作成ルールでした。

 

いや、もっとこう、大見出しは文字サイズいくつでフォントは何で、中見出しはインデントいくつ下げて文字サイズはいくつでとか、注意書きを入れる時は文字を赤色にするとか、画像を入れる時は章ごとに連番をつけるとか、そういう細かいルールを作っておいて欲しいんですけど???

 

そうは思ったけれど相手は二次の正社員さん。

四次の、しかも派遣の私がこれ以上何か言うのもはばかられ、結局そのまま作業に入りました。

 

2ヶ月くらいして資料が出来上がり、二次と三次の上司たちが内容をチェックすることになりました。

間違っている箇所や、表現を変えた方が良い箇所などがあればリストアップされ、修正を命じられます。

最初はリーダーのAさんがリストをとりまとめて、各自自分の担当箇所の修正をしていました。

けれど、そのリストの中に「ページ内の体裁がバラバラだから、全体を通して統一するように」というのがあり、事態はおかしな方向へ・・・。

 

「これ、派遣さんに全部やってもらいましょう。ついでに内容の修正も全部やってもらいましょう(^^)!」

 

はい~(@_@;????

 

ちょっと待って、私最初に言ったよね?

作成ルールを作って体裁を統一しておかないと、最後に大変なことになるって。

それに他人が作った部分の修正まで、何で私が全部やらなきゃいけないわけ?

ミスしたの私じゃないじゃん!!

 

          

 

抵抗しました。

抵抗しましたとも・・・。

でもね、相手は二次の正社員さん。

結局、直接の上司の三次の社員さんが入って、私に指示を出すという形で押し切られました。

 

悔しい。

心底、悔しい。

 

唯一の救いは、リーダーのAさんが自分の初動ミスを認め、「この経験を、今後に活かして行きたい」と言ったこと。

Aさん、歳は私のちょうど半分。

アナタが生まれる前から事務職やってたおばちゃんの話は、ちゃんと聞かないとイカンのだよ、分かったか(`ヘ´) プンプン。!

 

けれど本当に大変なのは、その後でした。

複数の人が資料を最初から最後までチェックして、修正箇所のリストを出してくる。

誤字脱字などはすぐに直せるけれど、内容の深い部分はそれを作った人にしか分からない。

リストを貰って、修正して、提出して。

また追加のリストが来て、修正して、提出して。

こっちの人の指示に従ったら、あっちの人から修正の指示が来たり・・・。

 

まじで、発狂するかと思いましたわ。

 

そして先日、ようやく資料は完成しました。

私に修正を全部押しつけた人たち、誰一人「ありがとう」とも「お疲れ様」とも言ってくれませんでしたが、もうどうでもいいです。

あの無限ループから脱出できたのですから、満足です。

 

けれど、ささやかな抵抗はさせてもらう。

私が自分のPCに保存していた、修正箇所リストのファイル名。

 

「賽の河原」

 

 

読んで下さってありがとうございます。