アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

「乳(ちち)」で大変だった話・完結編

前編・中編はこちら。

小っこい胸が痛くなって、慌てて乳腺クリニックで超音波検査を受けたという話です。

 

tako-chan.hatenadiary.com

 

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先生、そこに映っている丸いもの何ですか(@◇@;・・・

 

チビりそうになっている私に対して、先生さらっと

 

「骨ですね。肋骨」

 

ろっこつ・・・。

 

「この丸いのが肋骨。その上あたりね、特にしこりのような物は何も無いし、大丈夫ですよ(^^)」

 

何も無い・・・。

大丈夫・・・。

 

ふうぅ~っと、全身脱力。

 

あの丸いの、骨の断面だったのね。

場所が場所だけに、紛らわしすぎる。

 

それにしても骨の上、薄っぺらい。

「乳」の大きい人は、きっとここにたっぷりとお肉があるんだろうな・・・。

何を考えているんだ、私は。

 

とにかく、良かった・・・(T-T)!!

 


ところで、何も異常が無いなら、あの「乳」の痛みは何だったのでしょう?

 


「それはホルモンの関係で、一時的なものでしょうね」

 


え~でも、若い頃は生理前になると胸が張って痛かったりしましたが、もう50代半ば、とっくに閉経していますよ?

 


「ホルモンは、減った時にも影響が出るんですよ」

 


そうなんだ・・・。


メンドクサイですね、哺乳類って(-_-;

 

 

 

 

と、おもしろ可笑しく書いてきましたが、こんなこと言えるのも、無事だったからこそです。

ここからは、本当に真面目な話。

実は今回、本当に書きたかったお話です。

 

私の母親は乳がんを全摘しています。

自己チェックでしこりを見つけ、病院で検査を受けて乳がんと診断されました。

母は、即断即決で、全摘を選びました。

当時、夫を在宅介護していた関係で、母は放射線治療など時間を要する治療法を選択する余地が無かったのです。

しかも手術後、1週間で退院。

夫の介護のためとはいえ、これは驚異的な速さです。

傷口がどうのと言うのも心配ですが、当時の私は全く知らなかったこと。

乳がんを全摘するということは、乳房を取るだけではなく、かなりの量の筋肉とリンパ節も切除してしまうので、その後が大変なのです。

術後、手術をした方の腕は全く上がりませんでした。

筋力をつけるため、母は物干し竿に紐をかけて、重りを入れた袋を下げて、手術した方の腕で上げ下げしてリハビリをしました。

手術した方の腕に怪我をすると治りにくいので、常に気を付けなくてはいけません。

片方だけ全摘すると体の重さのバランスが崩れて、ひどい場合は背骨がゆがんでしまうので、重さのある詰め物を入れた専用ブラを付けます。

(これが市販品はお高いので、洋裁のできる母は手作りしていました)

そして再発していないか早期発見するために、定期的に検査に行かなくてはなりません。

これは一生続きます。

摘出したら、肉体的にも精神的にも、それで終わりじゃ無かったんですよね。

 

私は今のところ派遣で働いているので、年に1回は健康診断があります。

この時に、自己負担にはなってしまいますが、必ずオプションで婦人科系も検査を受けます。

でも世間で「ピンクリボン運動」なんて宣伝しているということは、検査を受けない人がいる、ということなんですよね?

それ、絶対ダメです(><)!

発見が早ければ手術するにしても傷は小さくてすむはずですし、転移の危険性も減ります。

時間的・金銭的余裕があれば、様々な療法を試すことも出来ます。

 

女性のみなさん、乳がんの検診はしっかり受けて下さいm(_ _)m

 

ちなみに、今回の超音波検査は、初診料含めても2,000円以内でした。

健康診断で検査を予約していた病院では、前回実績で4,700円くらい。

病気の疑いがあると3割負担、検診だと10割負担ですから。

今回は検診をキャンセルしたので、何と2,700円くらいの節約になりました!

でもだからって、毎回これは勘弁です。

だって精神衛生に悪いもの(^^;・・・

 

 

ご心配下さった方々、ありがとうございます。

みなさまもどうぞご健康で!

 

読んで下さってありがとうございます。