アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

派遣さんのつぶやき・「楽して稼げると思わないで欲しいの」

派遣で働いていると、ホントいろんな人に会っちゃいますね~。

 

一口に事務系の「派遣社員」と言っても中身は色々。

一般事務もあれば、エンジニアもあり、経理や税務のエキスパートもあり。

それぞれに特化した派遣会社があって、そこにスタッフ登録するにはその分野の資格を持っていたり、経験値が高いことが条件となります。

私は今は一般事務職派遣の会社ですが、少し前まで「IT派遣」と言われる派遣会社から就業していました。

IT派遣とは、上はシステムエンジニアプログラマー、設計ができる、CADのスキルがある、Webデザインが出来る・・・などなど高スキルな方々のお仕事。

下の方になるとAccessができる、ExcelVBAができるくらいのレベルのお仕事。

私はExcelVBA中級程度のスキルで登録スタッフとしてはギリギリでしたが、何とか3回ほど仕事を紹介してもらい、働いていました。

 

その現場でのお話です。

 

大きい企業になると、同じフロアに入っている派遣さんの人数も10人とか20人とかになります。私は自分と近い年齢層の方たちとお話しできたらな~くらいの感覚だったのですが・・・。

「あなた、技術派遣なんですって?」

えらく食いつきの良いオバサマが、約1名(^^;;;

「時給いくらなの?一般事務職よりいいんでしょう??」

まあ、確かに数百円いいですけど。

「どうやったら技術派遣になれるの?あなたはどうやってなったの??」

どうやってって言われても・・・。

 

ここでちょっと、見た目問題。

私はパッと見、目立つ顔立ちをしている。

パッと見、大人しそう。

パッと見、楽して生きてそう。

 ↓

そんな女が技術派遣なんて、

絶対何かウラがあるに違いない!

 

こういう思考パターンの人、結構多いです(-_-;。

 

なので、なるべく真面目な顔で説明します。

「一般事務職で就業していた時にね、上司からExcelVBA覚えるよう言われちゃったの。全く未経験だったから、もう必死で勉強したわ!データは持ち出せないから、家に帰ってダミーデータで練習したり、休みの日も本読んで勉強したりしたわよ~。」

 

すると、

「あっ・・・そうなのね(^_^;。やっぱり勉強は必要なのね」

ですと。

 

当たり前でしょーがっ(-_-;!

 

 

就業先で仲良くなった30代半ばの一般事務派遣さん

契約満了してお別れする時にLINEを交換したけれど、こちらから近況連絡しても返事はなし。

まあ、次の就業先で楽しくやってるならいいか、くらいに思っていたら、忘れた頃にLINEの通知がピロロ~ン♪

 

「私もこの先ずっと独身かも知れないし、スキルアップして高時給の仕事に就けるようになりたいの!何を勉強したらいいと思う?ITパスポートの資格とかどうかな?」

 

ITパスポートとは大きく出たな(^^;

彼女とはいろいろ愚痴を聞きあって仲良くしてもらったから、ここは一つ役立つアドバイスでもせねばと思い、これまた大真面目に返事しました。

 

「そもそも、アナタはこの先どんな風に働いて行きたいの?ずっと派遣やるの?それとも正社員目指すの?ITパスポートの勉強もいいけど、すぐに仕事に結びつくかな?ずっとこの界隈で事務系派遣としてやって行くなら、まずはExcel・Word・PowerPointMOSの資格と思うよ。募集案件の必要スキルにのところにもExcel・Wordは絶対書いてあるし。MOSを取ったらVBAとかRPAの勉強かな。でもこの製造業界で高時給狙うなら、CADはどう?私の友達、CADの仕事で結構稼いでいたよ。」

 

その返事が、こうです。

「私にはハードルが高すぎるわ~。危機感はあるんだけど、いまいち真剣になれなくって・・・」

 

そー・です・かっ(-_-;!

 

 

私、本当に、吐くほど勉強しましたよ。

40代も半ばを過ぎた頭で、半泣きでしたよ・・・。

女の子だからと四大へは行かせてもらえず、理系の物事に関心を持っただけで「変わった子」と眉をひそめられた世代です。

学校でプログラミングの基礎なんて教わってません。

そもそも私が就職した頃は、まだパソコンなんて無かったし。

世の中の変化について行こうとするなら、自分で努力するしか無いじゃないですか。

(ナントカエンジニアと呼ばれる人から見たら、ExcelVBAなんて鼻で笑っちゃうようなスキルなのでしょうけど(^^;)

 

 

努力しないで結果だけ求めるって、恥ずかしいことだと私思うんですよ。

声に出しては言いませんでしたけどね。

 

読んで下さってありがとうございます。