先日ふっと思い出すことがあったので、備忘録として書いておきます。
今の就業先は、大手製造業さん。仮に「○○株式会社」としておきましょうか。
かつてその○○の子会社で就業していた時のお話です。
私はフルタイムの派遣でしたが、時短のパートさんもいらっしゃいました。名前はTさん。30代半ばから後半くらいの女性でした。昼休みの雑談の時、話の流れは忘れましたが、Tさんが自分の配偶者について語り始めました。
「パパ、○○の偉いさんなのよ~!」
はあ、パパ、とな・・・(・・)?
この人、援助交際でもしてるのだろうか??
日本語の慣習で、家族の1番年少の人から見た関係性で親族を呼ぶというのは分かりますが、それは家族内での話。社会人なのですから、こう言う席で「パパ呼び」は、ハッキリ言ってパープーにしか見えません。
まあ、それにしても天下の○○の偉いさんとはスゴイですよ。
それもまだ40代くらいでしょ。
と思っていたら・・・。
「だってパパもう主任さんだからさ~(^▽^)!」
主任さん(@_@!?
普通「会社の偉いさん」と言ったら、社長とか専務とか常務とか、最悪でも部長とかだと私は思うのですが・・・。
けれどTさんがあまりに得意満面なので、話の腰を折るのも悪いと思って、その場はへらへらっと笑っておきました。
それから数年後、私は派遣社員として○○株式会社で就業することになりました。配属部署の入った居室で、ざっと見渡して200人弱いたのですが、半分くらいが主任以上の役職でした(^^;。同じフロアに同じような居室がもう一つあり、ビルの中に同じようなフロアがあと10階以上あり、そんな建屋がいくつもあり・・・。
この会社、どんだけ偉いさんいるの・・・( ̄∇ ̄)
それとは対照的なのが、Sさんでした。
以前これまた○○の別の子会社で就業していた時に仲良くさせてもらっていた彼女は、3人の子持ちで時短勤務の正社員さんでした。東大に並ぶスゴイ大学を出ていて、研究職。Sさんの配偶者も同じ大学の出身で、例の○○株式会社にお勤めでした。
Sさんは配偶者のことを話す時、必ずこう呼びました。
「私の夫は・・・」
「旦那」も「主人」も、元々は敬称。自分は共働きでしっかり稼いでいるのだから、隷属はしていない。(だからそいう呼び方は敢えてしない。)
これがSさんの主張。
うん、それは一般教養として知ってはいるんだけど。
じゃあ私が、Sさんの配偶者のことを話したい時、なんて言えば良いのかな?
一般に「旦那さんは」とか「ご主人は」で簡単に済むところを、Sさんに対しては「あなたの夫は」って言わなきゃいけないのかな?
何か日本語として変じゃない??
だからといって名字にさん付けで「□□さんは」って、その奥さんに言うのも違和感ありますよね。まるでその人と個別に面識があるみたいで、変な関係を疑われそう。
ってなことを話したところで、そんな低俗な話題にSさんがノってくれるとも思えず。
才女ってメンドクサイ・・・( ̄∇ ̄)
自分は戸籍上の正式な「夫」というものを持った経験が無いので、Tさんの気持ちもSさんの気持ちも、正直全っ然ワカリマセン(^^;。
ただ、世の中にはいろんな「妻」がいるんだなぁ~と思います。
読んで下さってありがとうございます。