アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

2024年2月のアリギリス & キリムBagの修理

2月分の家計簿です。

2024年は、生活費=美容費積立14,000円+その他積立3,000円+医療費積立3,000円+生活費40,000円=合計60,000円でやりくりします。

 

<2月の家計>

  食費:21,674円

    必要雑貨:220円

  服飾:2,775円

  美容:14,000円(積立を含む)

  医療:5,770円(積立を含む)

 他雑費:6,861円

各種積立:3,000円

 余剰金:5,700円

 

<2月のアリさん>
余剰金が5,700円出来ました(^^)♪
2月は日数が少なかったというのもありますが、実は意図的に節約してお金を残したのです。
3月から4月にかけて、生活費からちょっと高額の出費予定があるからです。

 

ブリタ浄水ポットのカートリッジ


ダニ取りロボ

 

これらを普通に生活費から出すと他が回らなくなるので、貯めておいた余剰金から出そうというワケ。
1月の6,625円+2月の5,700円=12,325円
これだけあれば何とかなりそうです(^^)

 


<2月のキリギリスさん>
自分へのお誕生日プレゼントにメルカリで購入した、オールドキリムをリメイクしたバッグ。

 

 

いろいろあったいきさつはこちらをご覧下さい(^^;

tako-chan.hatenadiary.com

 


古いキリムなので、よく見ると、ところどころ傷みが・・・。

 

 

なので、修理することにしました。

 

本当はキリムと同じウールの毛糸が良かったのだけど、100均ではあまり似た色が無くて、少しでも近い色でと綿の糸を買ってきました。

太めの針に糸を通し、周囲の模様を見ながら、チクチクチク・・・。
元々キリムは生地が厚い上に、古いモノなので固くなっている部分もあって、これがまあ大変だったこと(><)!

ちょっとゆがんでしまった部分もあるけれど、とりあえず完成させました!



 

ところで、袋の内側を見て気がついたのですが・・・。

真ん中あたりにピーンと一直線に走っている黄色い糸が、私の修理した糸です。


なるべく似た色で修理したつもりだったのですが、表側では金茶色に見える部分、何と裏から見ると緑色でした(@_@!
長い年月の間に色が褪せたのでしょうね。
これもまた古いモノの味わいです。

 

もう少しして暖かくなってきたら、このバッグ持ってお散歩に行こうと思います(^^)♪


読んで下さってありがとうございます。

毒親語り ⑤三つ子の魂百まで

※自分自身の気持ちの整理のために書いている、毒親にまつわるエピソードです。

 苦手な方はスルーして下さい。

 

思えばこれが全ての始まりかも知れません。

あれは私がまだ幼稚園に行く前、3~4歳だったかと思います。

私は小さい頃からお腹が弱く、よく下痢をしました。

そのせいかガリガリに痩せて、体力もありませんでした。

私は子供を育てたことがないので想像でしかないのですが、そんなわずか3歳の子に、急に襲ってくる腹痛とトイレのタイミングをコントロールしろって、無理じゃありませんか?

私はよくお漏らしをしてしまい、しょっちゅう母に叱られていました。

 

汚れたパンツは、お風呂場に置いてある蓋付きバケツの中に入れるように言われており、いつも自分でそうしていました。

着替えのパンツをどうしていたかは、ちょっと覚えていません。

 

ある日、またしてもお漏らしをしてしまい、「どうしよう、お母さんに怒られる」と半泣きになっているところへ、2つ年上の姉が現れてヒソヒソ声で言いました。

 

「たこちゃん、漏らしちゃったの?今、お母さん台所にいるから、お座敷の方から回ってお風呂場に行きなよ(^^)」

 

当時住んでいた家は、戸建ての借家でした。

古い造りの和風建築で、かなり広かったと思います。

間取りを鮮明に覚えているわけではないけれど、全部和室だったので、襖を開ければ各部屋を通り抜けて、家の中をぐるっと周回できる造りでした。

姉は、母に見つからずにお風呂場へ行けるルートを教えてくれたのです。

私は喜んで、姉の言う通りにしました。

そしてお風呂場に入ると・・・。

 

般若のような形相の母が立っていました。

 

 

私はどうすることもできず、ただ汚れたパンツを持ったまま、うわ~ん!と泣き出しました。

 

母と姉は、私を指さして、腹を抱えて大笑い。

 

そう、全ては姉が仕組んだことでした。

姉は私に声を掛けた後、走って台所の母のところへ行き事の次第を伝え、そして母も大急ぎでお風呂場に入って私が来るのを待ち構えていたのです。

 

ただ、私を笑いものにするだけのために。

 

 

これだけでも充分ヒドイと思うのですが・・・。

 

 

母は、私がいる前で、このことを周囲に話すのが大好きでした。

親戚の集まりなどで、ことあるごとにこの話を持ち出しては、私が汚れたパンツを手に「うわ~ん」と泣き出す様をおもしろおかしく真似して見せる。

そしてそれがウケると、まるでその場の主役になったかのように、大はしゃぎして笑うのでした。

 

私は母が嫌いです。

人として全く信用していません。

いつだったかハッキリそう言った時に、私は母のこの振る舞いを理由に上げました。

そうすると母は、一言の詫びも、反省の弁も無く、こう言いました。

 

「アンタはそうやって昔のことをいつまでも恨んで、本当にいやらしい子!」

 

(その前に、いつまでもネタにするなよ(-_-;!)←心の声

 

そんなやり取りが果てしなく続き、私が30歳くらいになった頃だったと思います。

(そう、その年まで3歳の時のことを言われ続けていたんです・・・)

母と真剣に話をする機会があって、この話題が出た時に、私は言いました。

 

「小さい子供を騙し討ちにして笑いものにするなんて、いくら親だからってやって良いことだと思ってるの?私はそういうの人間レベルで最低だと思う。心底軽蔑する。私がいつまでも恨んでると言うけれど、それはお母さんが一度もきちんと謝っていないし、反省していないし、未解決だからだよ。」

 

私の冷やかな口調に、母は間髪を容れず、吐き捨てるように・・・。

 

あ、そう! わ~るかったな(`へ´)フンッ。!

 

もう、歩み寄る必要も無いな、と思った瞬間でした。

 

 

今でもあの時見た般若のような母の顔は、トラウマです(´д`)

「三つ子の魂百まで」って、ホントですよ。

私以外にも、母はよく親戚の小さい子をからかったり、ひどいことを言ったりして泣かせて楽しみました。

私はその度に注意するのですが、母はヘラヘラっと笑って、

「こんな小さい頃のことなんて、覚えてないからいいのよ~(´▽`)」

という発言まで!

いやいや泣かされた方は忘れたくても忘れられないトラウマだし、相手からどれだけ恨まれているか、いい加減気がつけよ(- -;。

 

多分この人は、このままあの世まで行くんだろうなと思います。

天国か地獄かは知らないけど、私は二度と巡り会いたくありません。

 

でもこの話、黒幕が当時まだ幼稚園児だった姉というのも怖いんですが(^^;

 

読んで下さってありがとうございます。

 

1パックの苺に考えてしまう50代・・・

先日、久々に苺を買いました。

近所のスーパーの特売で、1パック380円+税だったのです。

普段なら598円とか当たり前だし、クリスマスシーズンなんかは798円とかだし。

それを思えば安いですよね(^^)

 

さて、問題はその「1パック」という単位です。

 

 

左側は、今回買ってきた1パック380円の苺。

右側は、ハーフサイズ販売のレタスが入っていたパック。

深さの違いにご注目下さい。

 

私が子供の頃、苺1パックといえば、右側のくらいの深さの容器でした。

普通サイズで2段、小粒なら3段入っていたと思います。

お値段も、大体3~400円だったのではないでしょうか?

 

それがどう?

今ではペラッペラの浅い容器に、てててっと平置きで9粒!

今回は特売で380円だったけど、普段なら598円(><)!

 

ああ、昔は良かった。゚(゚´Д`゚)゚。

 

一体どうしてこんなことになったのか・・・。

生産コストや人件費が上がったのはもちろんですが、一番の理由は、「昔と同じ深さの容器に入れて、その分1パックの単価が上がってしまったら、消費者は手が出ないから」なのではないかと思います。

容器を浅くして中身を減らしてでも「苺1パック」とし、単価は大きく変えない。

そして、それに甘んじて購入する消費者(←自分)。

日本は貧しくなったんだなぁと、つくづく思いました。

まあ、50年前と比べちゃいけないか(^^;

 

ところで唐突に、鮮魚売り場のエビ!

今はお値打ちなバナメイエビが幅を利かせていますが、ちょっと前まではブラックタイガー一択でした。

で、このブラックタイガー、私が小学生の頃にスーパーに並び始めた最初の頃は、売り場にこう書いてありました。

 

「ゆでると赤くなります」

 

そう、エビとは赤いもの。

黒いエビなんて気持ち悪い・・・。

そういう消費者心理が一般的だったんですね。

となると、ブラックタイガーが流通する前、日本のスーパーに並んでいたエビは「何エビ」だったのでしょうか(・・)?

芝エビ?車エビ?

どなたかご記憶にある方、教えていただけませんか?

よろしくお願いいたしますm(_ _)m

 

 

読んで下さってありがとうございます。

 

シルバーのピアスの修理をしました

先日、ネット通販で買ったラピスラズリのピアス。

デザインはとっても気に入っているのですが、困ったことが一つ。

シルバーのフックの先端が、ペンチで切りっぱなし状態で、ピアスホールに入れる時に地味に痛いのです(-_-;

日本製でそれなりのお値段のする商品では滅多に無いことですが、安価な海外製品だとこういうことは割とあるんですよね・・・。

 

 

パーツを買ってきて付け直そうかと思いましたが、それもお金がかかるので、自分で修理することにしました。

実は私、昔、シルバークレイ(銀粘土)細工のお教室に通っていたことがありまして、道具は一揃い持っているのです(^^)

 

①まずは金属製のヤスリで先端の角張った部分を削ります。

 

②次にスポンジヤスリで表面のザラザラを滑らかにしていきます。

 スポンジヤスリは荒いのから細かいのまで、3段階かけました。

 

③最後に、ウイノールで磨きます。

 (ウイノールはペースト状の研磨剤で、金属製品の錆落としなどによく使われます)

※一人でやっているので、作業中の写真が無くてごめんなさい(^^;

 

④完成です(^^)

 手ブレていますが、先端が丸くなっているの分かりますか?

 

 

付けてみると、何の抵抗もなくスッとピアスホールに入りました(^^)

ラピスのピアス、これから出番が増えそうです(^^)

 

 

老眼が進んで、シルバー細工もやらなくなってしまいました。

そろそろ道具を処分しようと何度も思うのですが、でも、こんな時にちょいと役に立つので、なかなか踏ん切りがつきません。

断捨離の道は遠いです・・・。

 

読んで下さってありがとうございます。

お茶の楽しみ方は人それぞれ(^^)

LUPICIAルピシア)のお茶が好きです。

LUPICIAでは世界中の産地のお茶を扱っていて、お店には可愛い絵柄の容器に入った茶葉をはじめ、お茶請けのスイーツ、茶器なんかも置いています。

紅茶・緑茶・ウーロン茶・ルイボス茶、これだけでも種類多いなぁと思うのに、さらにそれぞれにいろんなフレーバーがあって、その種類は年間400種類以上だそう!

開発する人もスゴいけど、店頭の販売員さんたちも全部の名前と特徴を覚えなくちゃならないから、大変だな~と思います。

 

ルピシア会員になると、会報誌「おたより」と、「今月のお茶」としてサンプルのティーバッグ2個を毎月送ってくれます。

 

 

サンプルを飲んで美味しかったお茶は、次にお店に行った時に袋入りを購入したりして、少しずつお気に入りが増えている今日この頃です(^^)

 

ちなみに私が毎年必ずリピートするのはこの2つ。

(解説は公式サイトよりコピーさせていただきました)

 

シエラザード

千一夜物語の美しく聡明な語り部・シエラザード姫をイメージして、アラビアン・スタイルのミントグリーンティーに、爽やかなグレープフルーツの香りを乗せました。

 

アラジン

緑茶にたっぷりのペパーミントをブレンド。オアシスに吹く風のような清涼感を味わえるアラビアン・スタイルのミントティー。お砂糖を加えても美味。

 

両方とも夏限定の商品なので、2個くらいずつ買っては、1年通して楽しんでいます(^^)

 

 

さて。

主に女性に人気のLUPICIAですが、先日、「楽しみ方は人それぞれだなぁ~」と思うような出来事がありました。

 

派遣先の社員さんで、私より3つくらい年上の女性。

ある日、彼女もLUPICIAが好きで会員になっていると言うので、これは話が合いそうだわ!と、私は大喜び。

 

私「私、毎月送ってくるサンプルのティーバッグが楽しみなんですよ(^^)♪」

社員さん「あら~、ウチはもうサンプル30個くらい貯まっちゃってるわ(^^;」

私「お茶の種類の載ってる冊子ありますでしょ?私、飲んだお茶はマーカーで印を付けてるんです。いつかコンプリートしたいなぁ、なんて(^^)」

社員さん「あら~、私はいつも飲むお茶は決まってるから、あまり冒険はしないわね」

私「どんなお茶がお好きなんですか?」

社員さん「ウーロン茶系とか、ほうじ茶系とか、かな」

私「それって、ミルクとお砂糖はどうする?って悩む余地のない系ですね(^^;?」

社員さん「まあ、そうだね(^^;」

 

あなた、ほんとにLUPICIAファンですかΣ( ̄ロ ̄lll)?
400種類以上もある様々なフレーバーのお茶を前に、その選択はいかにも渋い…。

 

そして何より、せっかく送ってきたサンプルを飲まずに放置ですか!?

何てもったいないことを・・・(><)!

 

私なんて、月に2個のサンプルを、月の前半に1個飲んで、もう1個は飲みたくても我慢して取っておいて、月の終わり頃にしみじみと味わっているのに(´;ω;`)ウゥゥ!!

 

いやホントに、お茶の楽しみ方って人それぞれですね。

さすがに上記の赤文字部分は、みみっち過ぎて社員さんには言えませんでした(^^;

 

いつか全種類コンプリートしたい(^^;

 

読んでくださってありがとうございます。

 

メルカリのキリムに振り回された話

若い頃にトルコに旅行して、現地で素敵なヘレケの絨毯を買ったのをきっかけに、私はすっかりペルシャ絨毯好きになりました。

きれいな伝統柄の絨毯、素朴なギャッベ、生活の香りのするキリム・・・。

以来、ちょこちょこ「自分へのご褒美」を購入しては日常使いして楽しんでいます。

 

壁に飾ったヘレケの絨毯

遊牧民ごっこを楽しむためのキリム(^^;

昔はよく絨毯屋さんに足を運びましたが、最近は出不精で、もっぱらメルカリで掘り出し物を探しています。

デパートの絨毯売り場ではなかなかお目にかかれないような、マニアックなアンティークやヴィンテージ物が出品されていて、見ているだけでも楽しいです(^^)

 

さて、このところ職場でいろいろあってストレスMAXだった私は、特に必要でも無いけれど「何か、買いたいわ!」病が発動しまして、毎晩メルカリで絨毯やキリムを検索しておりました。

ある日、とっても素敵なヴィンテージ物のキリムのラグを見つけて、すかさず「いいね!」をポチッ。

他では見ない珍しい色合わせ、でも適度な退色がヴィンテージ物らしい良い味出してます。

お値段は30,000円。

キリムの価格帯としては安い方です。(高いヤツは何十万もするからね)

ポン!と出せる額では無いけど、でもお値引き交渉すればもう少しは・・・。

そんなことを考えつつ、毎晩その素敵な写真を眺めてはウットリしておりました。

 

と・こ・ろ・が・・・!

 

もうすぐ私の誕生日(^^)

お祝いに買っちゃおうかな?なんて思っていた矢先、そのキリムはメルカリ上から

 

消えました・・・!

 

 

SOLDOUTなら、まだ理解できる。

でも、どうして、商品そのものが出てこないの!?

出品していたショップは健在。

でもその商品だけが無~い(><)!

 

そういえば、同じような商品が無いかとネットで検索していたら、全く同じキリムが2カ所で出品されていましたっけ。

一つはどこかのオークション、もう一つはどこかのショッピングサイト。

個人ではなくショップさんだもの、あちこちに出して売れるチャンスを作る権利はあるわよね・・・。

 

きっと、どこかで売れちゃったんだ。

私が惚れ込んでいたのと同じように、あのキリムを気に入っていた人が他にいたんだ。

私はその人に負けたんだ。

 

さっさと購入しておけば良かった。゚(゚´Д`゚)゚。

 

落ち込んで、放心状態で、何食べても美味しくなくて。

夜にベッドの中に入っても、いつまでもスマホでメルカリをさまよっては、よく似たキリムは無いかと探して。

いつまでそんな不健康なことをやっているんだ。

きっとこれは、「こんな無駄遣いをしていてはダメだよ」という神様のメッセージなんだ。

そう思おうとしても、なかなか諦めきれなくて・・・。

 

昨晩、いつものようにベッドに入ってからもメルカリで他のキリムを検索しておりましたら、古いキリムをリメイクして作った可愛いバッグが目にとまりました。

お値段は2,000円。

時計を見ると深夜、日付変わって、私の誕生日。

即、「ご購入」のポチッ!です。

これであのヴィンテージのキリムのことはキッパリ忘れて、ハッピーになるんだよ? いいね? 

 

 

 

そして本日、昨晩バッグを買ったショップから発送の連絡が来たので、メルカリを覗くと・・・。

 

何とあのヴィンテージのキリムが、

復活している(@_@;うっそぉ~

 

同じショップ、写真も値段も同じ、ただ説明文が多少修正されている??

そのために出品取り下げたの?

そのために???

 

 

私のあの不健康な日々を、どうしてくれる(^^;

 

これはやはり、「ネットショッピングに振り回されておってはイカン!」という神様からのメッセージなのでしょう。

誕生日にはかわいいキリムのバッグも買ったことだし、ちょっと冷静になって考えます。

・・・欲しいんだけどね~(^^;

 

 

 

読んで下さってありがとうございます。

 

 

毒親語り ④聖クルアーン

※自分自身の気持ちの整理のために書いている、毒親にまつわるエピソードです。

 苦手な方はスルーして下さい。

 

私の父は、昭和一桁生まれ。性格もバリバリの昭和の男でした。

職を持ち、結婚して、家を建て、マイカーに乗り。

自分は一国一城の主、家族に対しては常に絶対君主であるべき・・・。

うん、中身に問題なければ、それでも良かったんですけどね(^^;

 

 

あれは私がまだ実家にいた頃。

両親と私、三人で食卓を囲んでいた時、何の話題からそうなったのかは忘れましたが、イスラム教の話になりました。

TVでイスラム過激派やイスラム原理主義のニュースが流れたのかも知れません。

父はフンッと鼻で笑って言いました。

「大体からイスラム教なんてものは、くだらんのだ!」

 

あららららら・・・。

世界三大宗教の一つを、片田舎のオッサンが全否定しましたよ(^^;

 

「例えば、どんなところをくだらないと思うの?

私、コーラン全部読んだことがあるから、イスラム教のこと少しは分かるよ?

私で分かることなら、説明するよ?」

 

はい、私、読んだことあります。

もちろん日本語訳ですが。

確か岩波文庫から出ていた本だったと思います。

本当は「コーラン」ではなく「クルアーン」と発音するのが正しいそうですが、そんなことを言うとまた話がこじれそうなので、あえて両親に対しては「コーラン」と言いました。

 

父は少したじろいた様子でしたが、またフンッと鼻で笑って、

「断食したり、とかよ!」

 

イスラム教と聞いて、断食しか思い浮かばんのか、この人は。

 

「ああ、それはね。前提として、イスラム教には『喜捨(きしゃ)』という教えがあるんだよ。

富める者は貧しい者たちに対して、進んで施しをしなさい。自分が貧しいと思う時でも、自分よりもっと貧しい人を見たら、きっと施しをしなさい、ってね。

断食というのは、貧しくて食べられないことがどんなに辛いかを、身をもって知るための修行なの。アッラーの前では皆平等であるというのがイスラム教の教えだから、みんなで苦しみを共有するんだよ。

それに断食は、高齢者・乳幼児・妊婦・病人は無理してやらなくても良いことになっているし、1日5回の礼拝だって、旅先などでやるのが難しい場合は心の中で祈るだけでも良いって書いてあったよ。

イスラム教の教えは、人を厳しく縛り付けるためだけのものじゃないと思うよ(^^)」

 

 

両親、沈黙・・・。

 

 

「確かにイスラム教の教えには、今の時代に合わなくなっている部分もあるよね。

でもイスラム教徒に限らず、私たちみんなが見習った方が良いと思うようなことも、コーランには書いてあったよ。

例えば、誰かに道で会ったら、できるだけ丁寧に挨拶をしなさい。もし先に相手から丁寧な挨拶をされたら、それ以上にもっと丁寧な挨拶を返しなさい。

これなんかは、小学校で教えてもいいようなことじゃない(^^)?」

 

 

父は苦虫を噛み潰したような表情で、ぽつり・・・。

 

「でも、くだらん!」

 

 

アカン・・・(゚´Д`゚)

 

父が、申し訳ございません

地球上の20億人とも言われるムスリムの信念を、完全否定できるあの自信は一体どこから来るんだろう・・・。

いつもそうやって誰かを、何かを見下して、相手を落とすことによって相対的に自分が上がったつもりになってるなんて、恥ずかしいと思わないんだろうか。

 

チラッと母の顔を見ると、口をへの字に結んで、黙り込んでいました。

いつもなら「アンタは本当に理屈っぽい、嫌な性格!」と言ってくるのに、その日ばかりは言ってこないところを見ると、おそらく私にこう言われるのを恐れていたのだと思います。

 

「良かったら読んでみる?『コーラン』。貸そうか(^^)?」

 

母は、お勉強が大嫌いです( ̄∇ ̄)

 

 

読んで下さってありがとうございます。