今のお仕事は総務っぽいお仕事です。部署内の社員さんから依頼のあった物品を、社内の管理部門に申請して、調達してあげます。
コロナ禍による半導体不足、ロシアのウクライナ侵攻による世界経済の混乱。
これまでは何とか持ちこたえていましたが、とうとう影響が出始めました。
とある物品にはAタイプとBタイプがあって、使用する業務の内容によって使い分けています。ところがBタイプの在庫が尽きてしまい、申請しても希望納期までには間に合わないことが分かりました。
仕方なく、依頼主さんにメールを書きました。
昨今の世界情勢、物資不足、Bタイプの欠品、とりあえずAタイプで我慢して欲しいこと。そして・・・。
「でも、いつか平和が戻ってBタイプの在庫も潤沢になったら、交換申請も可能ですから・・・」
ここでハタと、手が止まりました。
「平和」って、何?
どういう状況のこと?
もし今すぐにでもコロナ禍が終息し、ロシアとウクライナの戦争が終わり、人々がまた元通りに経済活動を行えるようになったら・・・。
それは私にとって「平和」です。
マスク無しで過ごし、光熱費や食品の値上げに苦しまず、職場で物品の在庫の心配をしなくて済めば、楽ですもの。
けれど、コロナで職を失った人々、今もコロナの後遺症に苦しむ人々、戦争で家族や財産を失った人々、そんな人たちにとっての「平和」って、コロナや戦争が終わったからって全部がきちんと戻ってくるわけじゃないですよね。
そもそも私が思う平和とか幸せって、すごく恵まれた状況の中での、とても贅沢なものだったと気づかされます。
コロナ禍の恐ろしい状況の中で力を尽くしてくれた医療従事者の方々、エッセンシャルワーカーの方々、物流に携わる方々。
製造業の下請け企業さんたちはクラスターが発生して生産が止まることが無いように、工場内にテントを張ってって寝泊まりしていたと聞きました。
たくさんの人々の意思ある行動に支えられて、私の平和はあるんだな・・・。
そしてこんな事を考えていられること自体が、幸せなことなんだな・・・。
感謝しないとバチが当たるな・・・。
しばらくボーッとしてしまったけど、在宅勤務なのでセーフ(^^;
さすがに仕事のメールに書くことじゃないので文面は変えました。
でもこの時考えたこと、忘れちゃいけないなと思います。
読んで下さってありがとうございます。