先日、地元のショッピングモール内を歩いていた時のこと。
化粧品売り場の横を通りかかった時、美容部員さんが2人の男性とやり取りをしているのが目に入りました。
普通、化粧品売り場といえば明るい照明のキラキラした感じを思い浮かべますが、そこは規模の小さいモールだったので化粧品売り場もこぢんまりとしていて、台所雑貨などのコーナーに隣接するあまり目立たない場所にありました。
男性は東南アジア系でしょうか、こころなしか肌の色の濃い若者。
身なりに関しては、お世辞にもパリッとした格好ではありませんでした。
誰かへのプレゼントでも買いに来たのかな?と思って通り過ぎようとしましたが、横目で見ると、片方の男性が自分の手を美容部員さんの方に差し出して、何やら話しています。
美容部員さんも一生懸命説明する感じで、男性の手の甲にクリームを塗っています。
女性へのプレゼントなら、人気色の口紅とかアイシャドーだよね?
自分の手の甲で試すか、普通??
あれって、もしかして、絡まれてるんじゃないの(~_~;)・・・?
人通り少ない場所だし。
助けに入った方がいいかも?
おせっかいおばさん根性全開で、近くの雑貨の棚を見るふりしながらチラチラ覗いていると・・・。
美容部員さん、ガチ接客中でした!
よく見ると手を差し出している方の男性の顔には、ところどころ白い斑点があったのです。
生まれつきなのか、それとも病気や火傷で跡が残ってしまったのか。
もしかしたらそれを隠す方法を相談していたのかも知れません。
良かった、絡んでる現場じゃなかったんだ。
ホッとしてその場を離れ、自分の目的の商品を見に行き、帰りにまた同じ場所を通ると・・・。
パウダーファンデーションで仕上げに入っていました(^^;
下地からフルコースでやってたみたいです。
こんな田舎の化粧品売り場だから、濃い色のファンデといっても一般的なラインしか置いていないとは思うけど、それでも肌のムラが消えてきれいになったら、それは彼にとっての希望でしょう。
ネットで探せば医療用のカバーファンデあるかも知れないしね(^^)。
それにしても・・・。
地元は製造業が多い土地柄のせいか、ブラジル系・中国系・東南アジア系の若者をよく見かけます。
自分としては常日頃「差別は良くない」と思っているのに、やはりどこかで「常識が違う人たちなんじゃないか」と身構えているんだな、と思い知らされました。
あまり無防備でもいけないけど、まず最初はニュートラルな視点を持たなくちゃと思った私です。
読んで下さってありがとうございます。