※YouTubeの動画が表示されなくなってしまったので、他のチャンネルに貼り替えました(2023/12/16)
これは「お気に入りの音楽」で書こうとしていた曲だけれど、つい先日思わずこれを口ずさんでしまうようなことがあったので、やっぱり「派遣さんのつぶやき」で書きますね。
かの有名な作曲家、エンニオ・モリコーネさんの曲です。
名前は知らなくとも、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ミッション」などの曲を作った方と言えば、たいていの人はメロディーが思い浮かぶのではないでしょうか。
「Here's to You」は1972年の映画『死刑台のメロディ』の主題歌です。
1920年にアメリカで起きた「サッコ・ヴァンゼッテイ事件」を題材としています。
かいつまんで書きますと、アメリカで強盗殺人事件が起きてイタリア移民のサッコとヴァンゼッティが逮捕されたが、当初から偏見によるえん罪と言われ、アメリカのみならずイタリアやヨーロッパでも抗議デモが行われるほどの大問題となるも、結局死刑が執行された。後に行政はえん罪を認めたが、司法側は認めなかった・・・というものです。
この歌の歌詞は、この4行のフレーズが延々と繰り返されます。
Here’s to you, Nicola and Bart
(ニコラとバードに乾杯)
Rest forever here in our hearts
(私たちの心の中で永遠の安らぎを)
The last and final moment is yours
(最後の最期の瞬間はあなたたちのもの)
That agony is your triumph
(この受難はあなたたちの勝利になる)
背景の事件を知ってこれを読むと、怒りと悲しみがふつふつと沸いてきませんか?
社会に出て働いていると、理不尽なことはよくあります。
特に派遣など非正規労働者は現場では弱い立場にあり、その犠牲になりがちです。
何か不都合なことが起こった時に「自分たちの落ち度」にしないため、「あれは派遣さんがやったミスです」と、事を収めようとする。
こちらがいくら順を追って冷静に説明しようとしても、話を打ち切られて聞いてもらえない。
私だけじゃなく、そんな不条理はどこでも起こっているのだろうけれど・・・。
それでも明日のオマンマのために、歯ぁ食いしばって堪えるのだけどね。
読んで下さってありがとうございます。