実はこの1ヶ月、職場が大変なことになっていました。
ある先輩派遣さんのちょっとしたミスがとんでもない事態を引き起こし、その対応と後処理に追われていたのです。
ただでさえプロジェクトが遅延してバタバタしている時期に、降って沸いたイレギュラー案件で、上司と先輩たちは連日残業。
私はと言えば一番下のペーペーですし、こんな時どう振る舞ったら良いのか分からないし、とにかく日常業務を淡々とこなしつつ、時折投げられて来るメンドクサイ雑務(死にそうなデータの目視チェックとか)を引き受けることで何とか貢献しようと頑張りました。
まずは対応、そして原因調査、再発防止・・・。
ミーティングでこれらのことが話し合われる度に、ミスをした当の本人さんの胸中いかばかりかと思ったけれど、誰もそのことには触れません。
ただ一度、トップが言った言葉。
「怒っているんじゃないよ。再発防止のためにどうするか、だ」
私だったら、泣いてしまう。
それでその日辞めするほど子供ではないけれど、いたたまれない気持ちにはなりますよ。
多分、毎日、吐くと思う・・・(汚い話でごめんなさい)
でも。
その人は、偉かった。
前向きに、ひたすら仕事をこなし続けていた。
通常の業務、今回の件の対応、そして鈍くさいおばちゃんσ(^^;)のフォローと大忙しでも、文句どころか弱音一つ吐かない。
「疾風に勁草を知る」とは、まさにこの人のこと。
多分私より20歳以上は年下だと思うけれど、ご立派です。
一緒に仕事が出来て良かったと、つくづく思うのでした。
※疾風に勁草を知る
強い風が吹いた時に、初めて折れない強い草が分かる
つまり、困難に直面した時に、初めてその人の真価が分かる、の意
『後漢書・王覇伝』
読んで下さってありがとうございます。