最近ちょっと、ショックなことがありました。
今やその言葉を聞かない日はありません。派遣先の大手製造業では、それはもう全社を挙げて目標達成に向けて取り組んでいます。
子供の頃から環境問題に関心のあった私は、「エコロジー」とか「省エネ」とかの言葉が次々と世に出てくる一方で、人類が便利さや豊かさを追求するのを止めようとせず、どんどん環境破壊が進んで行くのが心配でした。
けれど、今やそんな時代は終わりました。
みんなが心を一つにして努力すれば、きっとカーボンニュートラルは達成できる。
時間よ止まれ。汝はいかにも美しい・・・!
と、まるでファウストさんのような、ドリーミーおばさん(^^;。
しかし!私は知ってしまいました。
その名は「カーボンネガティブ」!
ネットで調べたところによりますと・・・。
排出したCO2を実質的にゼロにすること
カーボンネガティブ(またはカーボンポジティブ)
吸収するCO2の量が、排出したCO2を上回ること
・・・これだけだと、カーボンニュートラルもそう悪い話では無いように思えます。
しかし「実質的に」というこの表現が実は曲者。
以下、ネット記事からの引用です。
「社会や企業における生産活動において、やむを得ず出てしまうCO2排出分を排出権の購入や植樹によって相殺し、実質的にゼロの状態にする」
今ひとつピンと来ないので、具体例を出しましょう。
A社が1ヶ月に出す二酸化炭素を100として、社内の努力で70を吸収できるとします。けれど残りの30がどうしても処理しきれません。そこで、1ヶ月に30の二酸化炭素を吸収できる広さの森林を持っているBさんに、「お金を払うから、ウチの会社のためにその森を維持して下さい」と契約して、最終的に70+30=100で「カーボンニュートラルを達成しました!」と言ってもOK!・・・ということです。
ずるくないですか・・・(T◇T)!?
確かに森林を守るのは、悪いことではありません。けれどそれでは極端な話、資金力のある大企業はお金さえ払えば、今まで通り二酸化炭素を排出し続けても良いことになり、資金力の無い中小企業にだけ負担を強いることになります。
それに、他人の持ち物をアテにして、それが永遠である保証はどこにあるのでしょう?不可抗力(病気や災害)で森林が枯れてしまうこともあるでしょうし、 もしかしたら他の企業がBさんに高額の契約金を提示して、権利を横取りしてしまうかも知れません。
そんなの全然ダメじゃん・・・!
土地を買って、自分で森を育てなくちゃ!
とは思っても、派遣社員がそんなことを言えるはずもなく(_;。
いつかこの企業が「アフリカの砂漠を全部、森に変えます!」とか言ってくれることを願いつつ、今日もせっせと二酸化炭素を吸収してくれる観葉植物のお世話をするのでした。
一人一人が出来ることって、本当に小さなこと。けれど、積み重ねること、常に意識することが大事だと思うので・・・。
※カーボンニュートラル・カーボンネガティブに関しては、ここの記事の説明が分かりやすいです。よろしかったら右上の虫眼鏡マークから「カーボンネガティブ」など検索して見てください。
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