先日、わざわざ有給休暇をいただいて、名古屋市科学館まで行って参りました。

何と、科学館を訪れたのは実に40年ぶりくらいです!
付近の風景が随分と変わっていて、ビックリでした。
で、何のために行ったのかと言いますと、コレを見るためです(^^)。

石器時代から縄文、弥生、古墳時代まで、これまで発掘された人骨のDNAを解析して、人類の足跡を辿る研究だそうです。
私、こういうの、大好き \(^-^;)/
興味のある方は公式サイトをご覧下さい。
例えばどんなことが分かるかと言いますと・・・。
とある古墳から発見された石棺に埋葬されていた人骨。
石棺A:大人男性、大人女性
石棺B:子供女性、大人女性
普通に考えると、Aに埋葬されていた男女が夫婦で、Bに埋葬されていたのは家族か
親戚?って解釈すると思います。
ところがDNAを解析してみると、何とA大人女性とB子供女性は、A男性を父親とする異母姉妹だったことが分かったのです!
そうなるとB大人女性は、そのどちらかの母親?って思いたくなりますが、何と彼女は他の3人とは遺伝的な関係は全く無いのだそう!
じゃあ、この人、誰よ(^^;?
展示ではそこまでは書いていませんでしたが、もしかしたらA女性とB子供のそれぞれの母親は早くに死んでしまって、B女性は何番目かの後妻さんだったのかも知れませんね。
それに、古墳に埋葬されたA男性は当時の権力者だったわけで、同じ石棺に埋葬されるということはA女性(A男性の娘)はもしかしたら後継者として重要視されていた人物だったかも知れません。
それにそれに、同じ古墳の中の石棺に埋葬されるということは、4人とも同じ時期に亡くなったと思われ、ならば何が原因で亡くなったのか?
他国との戦争?疫病?それとも内輪の権力争い・・・?
古墳を作ったのは、A男性亡き後に跡を継いだ人物であろうから、なんか陰謀の匂いがする気がするのは私だけ(^^;?
・・・とまあ、こんな考察をするのがメチャメチャ楽しい(^▽^;
子供の頃に学校で教えられた、縄文時代が続いて、朝鮮半島から稲作が入ってきて弥生時代になって、国ができて・・・っていうのを単純に覚えていたけど、「なぜそう考えたのか?」は教わった記憶がありません。
今回の展示を見て、稲作が入ってきて定住・農耕の社会になると、それまで平等だった集落の中に身分差が生まれるとか(蓄えること、土地や水を所有することで有利・不理が発生する)、「ろくろ」で作った土器が出ると、職業としての土器制作が発生しているとか(ろくろはどの家にでもあるものではない)、出土した物が語りかけることに一つ一つじっくり向き合って、いろんな考察を重ねて結論を導いていたことが分かりました。
ああ、だから「考古学」と言うのね、納得(・・)/
他にも、古墳時代末期にはこんなお皿が。

猫の足跡が残った土器です。
これを失敗作として割ってしまわなかったということは、「カワイイ~!」って思って取っておいた人がいたということで、古代人にとっても現代人にとっても、猫って「カワイイ」んだな、とホッコリしてしまいました。
さて、ここからはオマケ。
「日本人のきた道」はこんな感じだそうです。

最近では個人の遺伝子を解析してくれるサービスがあって、遺伝的な体質などの他、ご先祖のことも分かるらしいので、やってみました。
(私が利用したのは「chatGENE Pro」というヤツです)

私のご先祖って、どこを辿って日本までたどり着いたんだろう(^▽^)ドキドキ・・・。
私ってもしかして、ユーラシアのどこかの民族の血が混じっていたりする??


単っ純・・・!!
いくら何でもアフリカから一足飛びにインドへは行かんでしょう(-_-;
女性の場合、母系の遺伝的要素しか分からないそうなので、こんな結果なのでしょうか。
男性の場合は父系の方も分かるので、もっと複雑なのかも。
なので女性の場合、父親や兄弟に同じ解析を受けてもらって、そのデータから判断するのだそうです。
残念ながら私の父親はすでに他界しているし、男兄弟もいません、がっかり。
こういう解析サービスは、欧米の多民族国家の人がやった方が面白いでしょうね。
なんだか夏休みの自由研究みたいになってしまいました。
読んで下さってありがとうございます。