アリギリス日記

50代・一人暮らし派遣社員さんの ささやかな日常をつづる ゆるい日記です

悪気はないので許して欲しいこと

小さな子供って、突然奇声を発することってありますよね。

私は子供はいないし、甥っ子や姪っ子もいない、子連れの友達と遊んだこともない、ついでに犬猫も飼っていない。つまり、予測不可能な行動をする小さい生き物に慣れていません。

なので出かけた先で突然小さな子供の奇声が耳に届くと、ビクッとしてしまい、つい声のした方に首を巡らせて音の発生源を確認してしまいます。

周囲の人がそういう動きをすると、奇声を上げた子の親はたいてい慌てて、「こら、静かにしなさい!」と子供を叱り、そして小さい声で「すみません・・・」と肩身狭そうです。

いやいや、こちらこそ申し訳ないです。これは私の生き物としての危険予知行動、いわば本能なのです、仕方ないのです。決してあなたたち親子を悪く思っているわけではないのですよ。

 

 

子供の頃、こんなことがありました。

 

私が幼稚園くらいの頃、母とママ友がそれぞれの子供を自転車の荷台に座らせて、スーパーの前で立ち話をしていました。当時はまだ子供用のシートなんて充実していなくて、子供を後ろに乗せる時は荷台に座布団などを括り付けて、そこに座らせていました。足を置く場所もないので子供は足をぷらぷらさせながら、親の背中にしがみついていたものです。

 

そろそろ帰る時間になって、母は「じゃあね」と自転車を引いて歩き始めました。

「ギャーッ!」

荷台で私、ギャン泣き!
「何?」

母が足を止めると、泣き止む私。

何でも無かったのかと歩き始めると、また「ギャーッ」。

「何なのよこの子は、うるさいわね(-_-;!」

強引に自転車を引こうとする母、泣き叫ぶ私。やっとママ友さんが気付いてくれました。

「ちょっとアンタ!足がタイヤに挟まってる!」

そう、ぷらぷらさせていた私の足先が、いつの間にかタイヤのスポーク(※)の間に挟まって、抜けなくなっていたんです。この状態で自転車を動かされたら、そりゃ叫びもしますって。

「何なの、もう!」

母はふてくされた顔で、私の足をタイヤから引き抜き、「じゃあね」と言って自転車をこぎ始めました。

 

 

 

骨折しとらんか、確認せんかいゴルァ(-_-;!!

 

 

あの時の足の痛さと、泣き叫んでも分かってもらえず叱られるだけだった辛さと、気が付いてくれたおばちゃんへの恩義は今でも忘れてませんわよ(‐◇‐)。

 

※スポーク・・・車輪の中心から放射状に延びるパーツ

 

 

そんなこんなで小さい子供の奇声が聞こえてくると、声の発生源と、声を上げている原因を確認しないと、心配なのです私。

だから、子供が奇声を上げて周囲の人が振り返っても、怒ってる人ばかりじゃないって分かってね・・・。

 

読んでくださってありがとうございます。