久々にYouTube見ていたら、こんなの見つけました。
すごい・・・!琵琶ってこうやって奏でるものだったんだ(@_@;
感動した・・・!!
(最初の1分ほど「(^^;?」でも、堪えて下さいませ)
柳青瑶さんの「蘭陵王入陣曲」。
有名な中国・北斉の「蘭陵王」の伝説をモチーフにした楽曲ですね。
日本では、舞楽の「陵王」として今に残っています。もちろん雅楽の、全く別の曲ですが。
若い頃、どこかの神社で買った舞楽の絵はがきの解説より。
『中国、北斉の蘭陵王長恭は、才知・武勇ともに勝れ、その顔が秀麗だったので、軍陣に臨む時は部下が戦をしないで王を見ようとしたから、いつも出陣には獰猛な仮面を被った。ある時、周の軍を金傭城下に迎えた。長恭は敵中に深入りし、大変苦しんだ。だが部下はそれが王であることを知らないので、助けようともしない。そこで彼は面を脱いで顔を現したため、城兵は驚いて救援に向かい、大に周の軍を破った。斉の人はこれを壮としてこの曲を作り、「蘭陵王入陣曲」といった。』
その後、図書館で調べたところによると(当時はインターネットなんでものは無かった)、舞楽の「蘭陵王」は一名を「没日還午楽」と言うそうです。支那の国の王が隣国との戦争中に亡くなり、その子が国を継いだが戦争になかなか勝てず、父王のお墓の前で悲しんでいたら、父王の魂が出てきて暮れかかった日をまた天に招き戻し、戦争に勝つことが出来た・・・というお話。
もうダメだと思っても、ミラクルは起きる! 私、このお話好きです(^^)。
近年、中国でドラマ化されたみたいだし、日本ではゲームキャラ(?)になったのか、ググるといろんな画像が出てきてビックリします(^^;。私が知っているのはコレだけだったんですけど。
若い頃、このお面が欲しかったけど売っていなかったので、紙粘土こねて自作しました。ポスターカラーで色つけして、ニスで仕上げて。友達に「う、う~ん、リアルだ(^^;」と言われましたっけ。暇なヤツでした、私。
何年か前に伊勢神宮に参拝した時は、お面売っていました。もちろん装飾用のレプリカです。でも売っているということは需要があるということなので、「似たような趣味の人が他にもいるんだな」と、変な安心感を抱いたものでした。
音楽の話に戻ります。
琵琶というと、ほとんどの人は盲目の法師が琵琶を奏でながら語る「平家物語」が真っ先に思い浮かぶと思います。そして「平家物語」の中でも、ドラマなどで画像として見たことのあるのは、有名な冒頭の部分くらいではないでしょうか?
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色は 盛者必滅の理をあらわす・・・」
重々しく、おどろおどろしく・・・。
語りのペースは遅くて、なかなか先に進まない・・・。
なんか琵琶って、退屈(-_-; ・・・。
そんな思い込みが、因果地平の彼方へ吹っ飛んだ ・・)/。
私は「平家物語」を原文で通読していますが、重々しく語っている部分だけじゃなく、激しい戦いの場面も随所に出てきます。そういう場面では琵琶法師さんも、こんな風に琵琶をジャンジャラと掻き鳴らし、緊迫した台詞回しで聴衆を魅了していたに違いない!
いやはや、中国の琵琶を聴いて、日本の古典を再発見するという、思いがけない着地点でした。
この柳青瑶という女性、私に分かるのは中国の方ということだけ。それ以上はどれだけググっても、私の分かる言語で書いたものが見つかりません。DVD売っていないかな?とAmazonで検索したら、出てきたのは可愛らしい「塗り絵」だけでしたorz。
この「蘭陵王入陣曲」では仮面を被って演奏しているのでよく分かりませんが、YouTubeで他の楽曲を視聴してみると、とってもお綺麗な方です(^^)。
この曲は今日現在で55万回以上も視聴されているので、もしかしたら日本でも人気が出て、来日公演とかやってくれないかな~なんて淡い期待を抱きながら、「最近視聴したコンテンツ」から日参してしている私なのでした(^^)。
読んで下さってありがとうございます。